02. 長く短い期間だからこそ

 

 

 

こんにちは、 꽃무늬 です。

 

私には最近嵌っている、いや嵌っていた、いやこれからもっと嵌っていく予定の男性グループがいます。〈워너원 Wanna One 〉。本日は彼らについてお話ししていきたいと思います。

 


워너원(これから先はワナワンと呼ばせていただきます)とはMnetのサバイバル番組〈Produce 101 season2〉で101人の練習生の中から勝ち残った11人の男の子たちです。この番組、熱かった。その理由はいろいろですが毎週金曜日が恋しくて、もどかしくて。そして、とても愛おしい、そんな番組でした。

 

全員分語り尽くしたいほど思い入れのある練習生たちばかりですが、残念ながら文字制限というものがありますので、見事デビューを勝ち取ったワナワンの中から3名ほど選んで長い長い独り言を呟こうかなと思います。それではまずひとりめ、個人練習生キムジェファンから。

 

 


ジェファンの最初の印象は、やっぱり歌上手いなあ。オーディション番組出身だし、認知度もあるし、きっと最終メンバーに残るだろうなあ。というのと同時に、あまり華のない子だなと思っていました。序盤はほとんどカメラにも抜かれなかったし、悪目立ちもしないけど、目立ちもしない。そんな感じ。何なら、同じくオーディション番組出身のスターシップ練習生チョンセウンくんの方が華はあった。それは多分、今もそう。

 

そんな感じのジェファンが、この番組でその存在を濃く刻み込んだのが〈Sorry Sorry 2組目〉での圧倒的なボーカル力だったと思います。あ、この子自分の声をよく分かってる、上手い、と思いました。もちろん曲のアレンジ、衣装、メンバー全てが合わさってのパフォーマンスですが、あのステージは個人的にキムジェファン圧勝でした。

 

 


私はあの番組で生き残るために一番重要なのは〈存在感〉だと思っているし、実際そうなんだろうなと思います。101人という膨大な人数の中からどれだけ自分を見せられるか。酷な言い方ですが、最初の2話は容姿が全てです。それから少しずつ話数を重ねるごとに技術が見られていって。人間性ももちろん大事だと思いますが、ああいう番組での人間性って正直わかりません。だってみんなアイドルになりたくて必死だから、努力するし、良い子になるし、少なからず計算もあるでしょう。

 

そこで、ですよ。正直ジェファンはみんながみんな初見で、これだめだ、ずるい、格好いい、と思わせるほどの容姿を持っているわけではないと思います。それでも彼が最終メンバーにまで残ったのはやはりあの歌唱力。そして、存在感。ボーカルと言ったらキムジェファン。その絶対的な認識と地位を勝ち取ったからだと思うのです。

 

ジェファンがいるチームなら歌は大丈夫だ、と仲間だけでなく番組を見ている私たちにも思わせてくれる安心感。それが彼の勝因ではないか、と勝手に想像しています。まあ、最後の最後でサイコパスキャラが爆発的な人気を博したことも踏まえた上で、短い期間内で多くの人に愛され、認められていった彼の存在はとても大きなものであったと、思ったり思わなかったり。

 

 


お次は、C9練習生ペジニョンくんについて。そのか細く繊細な容姿と、意外にも低音な歌声で話題を集め上位にランクインしていた彼は、最終メンバー11人の中でも特に成長した子ではないでしょうか。それが結果として、最終ステージ〈Hands on Me〉でのセンターというポジションに繋がったのだと思います。あのステージ、私は完全に母親目線で見ていました。本当に、デビューおめでとう。

 

番組内では大きなミスをやらかすこともなく、少しずつ回を重ねるごとに成長していった彼ですが、それだけ成長できたのって、いい意味で彼がほとんど0の状態からこの番組をスタートさせたからではないかと思うのです。CUBEのひよこ達と並ぶくらいには、ペジニョンもひよこ練習生だったと思います。初めの頃に、あれだけ自信がなくて下向くなって先生達に注意されていたのも、自信を持つだけの根拠すらなかったからじゃないでしょうか。

 

ビジュアルが優れていることで序盤から目立ってしまい、それに反して技術が追いついていないことが彼にとっては一つの壁になっていたのかもしれません。壊滅的に下手なわけではないんですけどね。それが、4ヶ月もの間お兄さんたちに囲まれ、揉まれながら舞台に立ち、自分を応援してくれるファンの存在を知ったことで、気持ち的に少し楽になったのかな。〈봄날〉でのパートの多さから見ても、〈Oh Little Girl〉での満面の笑みも。舞台を楽しめるようになったみたいで、それがとても分かりやすくて。なんとも見守りがいのある子だったと思います。

 

そしてこれからも、舞台の上で堂々とマイクを握り、華麗に踊りながら愛嬌を振りまく彼に、完敗、降参、お手上げしちゃうんだろうなあと思うわけですよ。まだ決して上手とは言えないけれど、その低い声は武器になるよ。大丈夫。君はきっと素敵なアイドルになれるからね。と、お隣の国でそっと応援していくつもりです。

 

 


さて、これで3人目ですね。最後は、みんな大好きファンタジオ練習生オンソンウお兄さんについてお話ししていきたいと思います。オンソンウ、私は彼のことがとても好きでした。背も高く、俳優さんみたいな整った顔立ちで、ダンスも上手。なのに明るくコメディな性格と、努力することに貪欲でストイックなその姿が、とてもとても好きでした。

 

練習生の中でも比較的年上だったこともありますが、あれだけ信頼を寄せられていた練習生も少ないのではないでしょうか。彼って、番組内ではとても目立つんですけど、舞台上ではどっちかというと常にセンターとしてグイグイ前に出てくるタイプでもないし、だからと言って縁の下の力持ちに徹するわけでもない。自分の居場所をしっかり見つけて、それを全うする。そういうタイプだと思います。

 

そういう意味ではちょっとMMO練習生のカンダニエルとも似ていますね。彼も似たようなタイプだと思います。両者に共通しているのですが、全然嫌味がないんですよね。持って生まれたその容姿をひけらかしたりはしないけど、自分がなかなかイケてるってことはちゃんと知っている。技術があるのも、それだけの練習をしてきたんだって自負がある。だから誰も揚げ足が取れないというか、変に憎んだりできないんだろうなって。

 

私にとってオンソンウとは、嫌いなところを探すのが一番難しい人です。だからこそ、彼のファンは幸せだろうなと羨ましくもあります。謙虚で貪欲、そんな矛盾した言葉が似合う人であり、アイドルとしての正しさを感じさせてくれる愛おしくて素敵な人、それがオンソンウというアイドルの私が持つ印象です。

 

 


私はアイドルを、愛とスポットライトが創り上げる〈偶像〉だと思っています。そして、その偶像に向けられる感情の全てが眩しいくらいの夢だから、その中にいるときだけは好きという気持ちで満たされたいのです。それを踏まえて、あなたの事を好きでよかった。そう思わせてくれるオンソンウお兄さんは、もう既にプロのアイドルだったと思います。

 

 


さて、文章自体は長くなりましたが、技術、容姿、私的なアイドルの正しさの3つを持っている練習生を紹介がてら語ってみました。いかがだったでしょうか。多少矛盾する内容もあると思いますが、彼らはソロじゃない。グループなのです。誰かが誰かを補ってひとつのチームとして舞台を作るのです。だから、あえてこのような構成にしてみましたが、実際は呆れるくらいにべた惚れしてるので本当に本当にみんなが大好きです。

 

これから約一年半、ワナワンの活動が実りあるものになりますように。彼らの未来が拓けますように。以上、 꽃무늬 でした ^ - ^ 🌿